予備試験論文式の持ち物と当日の流れ|CBT初年度、筆記具も時計も持ち込めない
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結論:持ち込めるものが、去年までと違います
2026年(令和8年)の予備試験論文式試験は、**9月12日(土)と13日(日)**に実施されます。
そしてこの年から論文式にCBT方式(パソコン入力)が導入されたため、試験室に持ち込める物品が大幅に変わりました。
先に、最も重要な3点を書きます。
- 筆記具は持ち込めません。会場備品のシャープペンシルとメモ用紙のみを使います
- 時計・ストップウォッチも持ち込めません。残り時間は画面上に表示されます
- 受付は毎日必要です。受付終了時刻を過ぎると、それ以降の受験は一切できません
去年までの感覚で準備すると、当日に困ります。以下、法務省が公表している令和8年司法試験予備試験に関するQ&Aをもとに整理します。受験前には必ず原典と受験案内を直接確認してください。
必ず持っていくもの
論文式試験に必要なものは、2つだけです。
| 持ち物 | 補足 |
|---|---|
| 受験票 | 電子出願の場合は紙に印刷したもの。画面表示では受験できません |
| 本人確認書類 | 有効期限内で顔写真付きの原本 |
本人確認書類として挙げられているのは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書、運転経歴証明書です。いずれも持っていない場合は、司法試験委員会への問い合わせが必要とされています。
**電子出願をした人は特に注意してください。**受験票は郵送されません。マイナポータルから自分でダウンロードし、紙に印刷して持参する必要があります。前日に気づくと詰みかねない項目なので、今すぐ確認してください。
受験票を忘れた場合や紛失した場合は、当日の受付でその旨を申し出て、本人確認書類を提示することになります。ただし、本人確認書類まで忘れると詰みます。
試験室に持ち込めるもの
Q&Aでは、試験室内に持ち込める物品が列挙されています。列挙されたもの以外は持ち込めません。
- ペットボトル入りの飲用水
- ハンカチ、ハンドタオル
- ポケットティッシュ(元のビニールは可、ケース等は不可)
- マスク(着用の上入室)
- ヘアゴム、ヘアピン
- 眼鏡(眼鏡型の拡大鏡を含む。サングラスは不可)
- 耳栓
- 薬
- 目薬、点鼻薬
これ以外はロッカーに預けます。ロッカーがない会場では、試験監督員の指示に従うことになります。
筆記具が入っていません
リストをもう一度見てください。筆記具がありません。
Q&Aには、筆記具は持ち込めず、会場備品のメモ用紙とシャープペンシルのみ利用可能と明記されています。
**使い慣れたペンで答案構成をする、ということができません。**手に馴染んだシャープペンシルで書く前提の人は、備品で書く感覚を事前に想定しておいたほうがいいです。細かいようですが、答案構成は試験の最初の10分から20分を占める作業です。
時計も入っていません
**携帯電話、スマートウォッチ、音響機器などの電子機器類はもちろん、時計およびストップウォッチも持ち込めません。**現在時刻と試験の残り時間は、アプリケーション上に表示されます。
腕時計を机の左上に置いて時間を管理する、という習慣で演習してきた人は、画面上の残り時間表示を見る動作に切り替えておく必要があります。
これは想像以上に効きます。時間配分は無意識の動作で管理しているもので、視線を送る先が変わるだけでリズムが崩れることがあります。本番前に一度は、時計を伏せて画面の残り時間だけで1通書いておくべきです。
なお、短答式試験とは取扱いが異なる旨がQ&Aに明記されています。7月の短答式で問題なかったから、という判断は通用しません。
飲用水の条件が細かい
持ち込める飲用水には、以下の条件がすべて課されています。
- 容量1,000ml以下の透明なペットボトル1本
- ラベルなどのパッケージは事前に外しておく
- 飲むとき以外はキャップを締めて足元に置く
- 必ず持ち帰る
- 品名が「飲用水」「ナチュラルウォーター」「ミネラルウォーター」「スプリングウォーター」「ボトルドウォーター」等であること(清涼飲料水は不可)
- 凍っていないこと
**当日にコンビニで適当に買うと、条件を満たさない可能性があります。**お茶やスポーツドリンクは品名の要件で外れますし、夏場に凍らせたペットボトルを買う習慣がある人も要注意です。ラベルを外す作業も、会場でやると慌てます。
前日までに、条件を満たすものを買ってラベルを外しておくのが確実です。
当日の流れと、受付の落とし穴
受付は毎日
論文式試験は2日間にわたります。そして試験会場での受付は、毎日必要です。
受験票と本人確認書類を毎日持参し、各試験期日の受付開始時刻から受付終了時刻までの間に受付を申し出る。Q&Aには、受付終了時刻までに申し出なかった場合、それ以降の受験は一切できなくなると明記されています。
初日に受付を済ませたから2日目は不要、ということはありません。受付を行った人には、試験期日ごとに受験案内票が交付されます。
試験開始時刻に室内にいないと終わり
もう1つ。試験開始時刻に試験室に入室していない場合、それ以降の受験は一切できません。
遅れて入室して残り時間で書く、という選択肢はありません。ここは短答式より厳格です。
トイレは着席前に
着席時刻後から試験終了までの間は、原則として試験室から退出できません。トイレは着席時刻より前に済ませてください。
試験時間中にやむを得ない場合は、試験監督員の許可を得て指示に従うことになりますが、その分の時間は戻ってきません。
途中退出はできない
**試験時間終了前に答案を提出して受験を終了することはできません。**書き終わっても、終了時刻まで席にいることになります。
答案は、試験終了時に入力欄の内容が自動で回収される仕組みです。提出操作を自分で行う必要はありません。
昼食
休憩時間中であれば、会場外に出て食事をすることは差し支えないとされています。
会場内で食べる場合は、試験室外の指定されたスペースでのみ、おにぎり・パン・サンドイッチ等の軽食(汁物は不可)と蓋付き容器の飲料に限って認められます。においの強いものは制限される場合があり、ゴミは持ち帰りです。
飲食可能なスペースには限りがあると明記されているので、会場内で確実に食べられる前提では動かないほうが安全です。
試験中に気をつけること
持ち物とは別に、答案が零点になる経路があります。ここは知らないと防げません。
**答案の入力箇所を取り違えると零点です。**たとえば法律実務基礎科目(民事)の欄に刑事の答案を入力した場合、零点として扱われ、試験終了後の申請には一切応じないとされています。試験中に気づけばコピー・貼付けで移せますが、終了後は不可能です。
**1行おきに空けて書くと、無効答案とされる場合があります。**特定人の答案と判断されるためです。読みやすさのために行間を空ける癖がある人は、意識して消してください。
このほか、文字数の上限や使用できる機能については別記事で詳しく整理しています。
前日までにやっておくこと
チェックリストとして並べます。
- 受験票を印刷する(電子出願の場合。マイナポータルからダウンロード)
- 本人確認書類を確認する(有効期限内・顔写真付き・原本)
- 条件を満たす飲用水を買い、ラベルを外しておく
- 受付開始時刻と受付終了時刻を受験票で確認する
- 時計を伏せて、画面の残り時間だけで1通書いてみる
- 答案構成をA3二つ折り1枚に収める練習をする(メモ用紙は試験時間ごとに1枚、追加なし)
- 1行空けの癖を消す
試験が終わったあとのこと
最後に、試験後の話を書いておきます。
論文式試験の合格発表は12月17日(木)、成績通知は12月下旬です。約3か月あります。
この期間に、**再現答案を作っておくことを勧めます。**記憶が鮮明なうちにしか作れませんし、仮に不合格だった場合、翌年の対策で最も価値のある材料になります。自分が何をどう書いたのかが残っていなければ、なぜ足りなかったのかを検証できません。
そして、もし来年の受験を視野に入れることになった場合。**12月の発表を待ってから講座を探し始めると、選択の時間が足りなくなります。**各社の翌年度向けカリキュラムは秋には出揃っており、早期申込割引が設定されていることも多い。
当サイトでは、主要7社を料金・添削体制・CBT対応で比較しています。今すぐ決める必要はありませんが、選択肢の形だけ把握しておくと、12月以降の判断が速くなります。
まとめ
- 論文式試験は9月12日(土)・13日(日)
- 必須の持ち物は受験票(電子出願は印刷したもの)と本人確認書類の原本
- 筆記具・時計は持ち込めない。会場備品と画面表示を使う
- 飲用水は透明・1,000ml以下・ラベルを外す・清涼飲料水不可・凍結不可
- 受付は毎日。受付終了時刻を過ぎるとその後受験できない
- 試験開始時刻に室内にいなければ受験不可。途中退出も不可
- 答案の入力欄取り違えは零点、1行空けは無効答案の可能性
準備で防げる失敗と、防げない失敗があります。ここに挙げたものは全部、前者です。
※本記事は2026年8月25日時点で法務省が公表している情報に基づく一般的な情報提供です。運用は変更される場合があるため、必ず法務省の公式Q&Aおよび受験案内で最新の内容をご確認ください。